副理事長挨拶

副理事長 関谷 晶子

アクアリズムは、主に知的障がいをもつ小学生から27才までの会員の余暇を支援する団体です。障がい者を支援する団体は巷に数多くありますが、アクアリズムの特色は、当事者や保護者ではなくボランティアの方々が運営の主体を担っていることです。知的障がいの場合は当事者が運営することは困難ですし、保護者だけで運営していると仲良しクラブになりかねないし、内容も近視眼的になりがちです。そこで、本業を別に持ち社会性のある、でもしがらみはない第三者であるボランティアの方々に中心になっていただくことで、保護者側にもいい意味での遠慮や緊張が生まれて、運営が非常にスムーズです。周囲を見渡してもなかなか珍しいケースだと思っています。

知的障がいに限らず、子どもは肉体と精神を共鳴させながら成長していきます。泳ぐことや走ることで体を柔軟に保つことは精神状態を安定させ、外からの刺激にも強くなります。躾や教育というものは、そういう土壌に乗せてこそ効果が現れるのだと信じています。

また、知的障がいのある人たちには、自由で何をしてもいいという時間は苦手な場合が多く、学校や作業所が休みの日に出かけて行く場所や機会があること、そこで色々な人に出会えること、それが身近な地域の中にあること、学齢期を過ぎて運動の機会が減るからこそ卒業を設けず生涯参加できる活動であること、以上を非常に重要なことだと考えて、今後も実践していきたいと思っています。

それにはボランティアの皆さんのお力が必要です。公的サービスも整ってはきましたが、限られた社会保障費の中では必要性や緊急性が優先されるので、余暇を含む生活支援までは手が回らないのが実状です。そういう状況の中でも、お陰様でアクアリズムはたくさんのボランティアの方々に支えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。ボランティアをすることは、その恩恵を受ける私たちにも幸い、そして与える皆さんにとっても幸いであって欲しいと願っています。

アクアリズムの存在が、双方にとって当たり前のように出かけていく場所、色々な出会いがある場所であってくれればこんなに嬉しいことはありません。今後とも、アクアリズムをよろしくお願いいたします。